getting lost in light
迷 う こ と に つ い て
2019.12.29
quietroomの室内映画(とか)賞
 
 まずはこの言葉から、
―わたしの興味の対象は広く、さまざまなものから栄養を得ていなければ、わたしはもう地獄だから、息をし続けるためにも、こういうことをやっているわけ。― 『塩を食う女たち 聞書・北米の黒人女性』藤本和子 より抜粋

 棚や手帳を見ながら、思いつくまま筆の進むまま。今年は映画に限らず、しかし世界一権威のない賞、ふたたび・・・


 
 『ジェリーフィッシュ』エトガル・ケレット&シーラ・ゲフェン


 
 『クネレルのサマーキャンプ』『あの素晴らしき七年』エトガル・ケレット


 ルヌガンガの棚でめちゃくちゃにオーラを放っていた『クネレルのサマーキャンプ』。ケレットとの出会いは本に呼ばれるところから。よほど気をつけて出てこようとしなければ、私は「物語のかたちをした考え」のたった3ページの掌編の中に永遠にい続けてしまいそうです。映画『ジェリーフィッシュ』は夫妻の共同監督による一本。こちらも本当に大切な作品になりました。



 
 『塩を食う女たち』藤本和子、『迷うことについて』レベッカ・ソルニット

 つけた付箋の数がもっとも多い二冊です。前者は「大切な人のために書かれているとしか思えない」本、後者は「自分のために書かれているとしか思えない」本でした。生活を続けるための、息をし続けるための力を本から得ています。(もちろん、気楽な作品も好きなのですが!)

 映画でそう感じられたのは今年どどどっとリリースされたアッバス・キアロスタミの初~中期作のすべて、『それから』などホン・サンス×キム・ミニの近作、『カラスの飼育』『ふたりのベロニカ』『トゥモローワールド』などの名作群・・・本以上に映画は薦められて観ることが多いです。お客さまと、友人と、日々好きなものを交換。するとちょっとしたメモが宝物になることがあります。「このあいだのあれ、よかったー!」と言っていただけるのもすごく嬉しいです。



 


 


 今年はじめて触れた本の中からとてもよかったものを。なにかひとつでも共通するものがありましたら、またはこれからお触りになるものの参考になりましたら幸いです。(「賞」といいながらなになに賞や順位があったりするわけではありません。同じように、ここまでのどれもが2019年に新作として出たものというわけでもありません。)


 


 出張時の焼き菓子や美術書・古い洋書の探索はiの担当。「日々おいしいものの情報、いただきものもありがとうございます。来年も美しいもの、おいしいもの、たくさん交換させてくださいね。」とのことでした。

 筆の進むまま・・とはいえ、本のことばかり書いてしまいましたね。映画のことあまり、音楽のことは全然書かなかった! あとはお店で、メールで。よいもののこと、おいしいもののこと、お気に入りの交換させてくださいね。

 本記事を今年最後の投稿とさせていただきます。皆さま、よいお年をお迎えくださいませ。


 *1月6日~19日を冬季休業とさせていただきます。


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