the world of yesterday
昨 日 の 世 界
2021.6.17
静寂主義的雑記
 「...どんなに静寂主義であろうと、自らの倫理的価値を持たない瞑想は皆無であることを付け加えておきたい。倫理というものはすべて、少なくともその半分は消極的なもので悪を避けることにある。...一方通行の瞑想家は自分のなすべき事の多くをなさずに済ませてしまう。が、その償いに、してはならない無数の事をしないようにする。パスカルがいっているが、人が静かに自分の部屋に坐っていることができるようになりさえすれば、悪の総量はおおいに減るであろう。...」―オルダス・ハクスリー『知覚の扉』


 一時停止のようなとき、自分はなにもしていないと感じること、いつものようにできないことに焦ることもあるかと思います。つい弱気になってしまう時、上に引用したハクスリーの静寂主義の捉え方はなるほど素晴らしいものがあります。

 どんなことでも、知覚を変えて、少し楽な方へ、楽しい方、気持ちの良い方へ自分を向けてみる。それはとても難しいことですが、心もちひとつで解決できることなら、やってみる価値は十分にあると思います。

 私たちの場合。

 昨年より構想をはじめ、今年のはじめから実際に準備を始めていたプロジェクトが(本来であれば今頃実物とともに内容の発表ができていたころですが、)先月正式に頓挫してしまいました。ぽっかりと開いた空白を急に埋めることはなく一時停止のようなときを過ごしていましたが、この結果的な静寂主義(quietism!)が表すのは、結局「私たちの準備が出来ていなかった」ということのように思います。

 仮にその状態で不完全なまま進んで行くより、今回は「成されなかったこと」に意味を見出すのがいいのではないかと思っています。なぜ成されなかったかを考えることは、これからなにが出来るのかを考えるための大きな材料となります。


 ・・・書いているだけで少しこみ上げ、少しなにかしたくなってきました。心もちひとつ、あなどれません。

 私たちと同じように一時停止のようなときが続いていると感じられる方も、あるいはすでに動き出していると感じられる方も(素晴らしいことです)、せっかくのご縁でお読みいただいております皆さまにおかれましては、どうか上機嫌で日々をお過ごしくださいますようお祈りいたします。


 


 そんな調子で私たちはなんとか、でもとても元気です。
 タフじゃないけど、ヤワじゃない!


 


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